こばち母さん知恵袋

映像業界のすみっこで働く“おせっかい母さん”がそっと教えたいアレやコレ

確定申告ノススメ こまごま準備編

 

  • 確定申告のためにまずやるべき事は何でしょう?
 
まずは帳簿をつけること!
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確定申告には青色申告と白色申告があります。
これは主に帳簿をどうやって付けておくか、で青色が向いているか?白色で申告するか?が決まります。
 
白色申告は比較的かんたんな帳簿で良いので母さんは毎年これで申告しています。
かんたんというのは、同じ日に購入したものは細かな仕訳は必要無く合計で記入して良い、とか、帳簿の種類も青色申告だと必要とされる現金出納帳が白色だと必要無かったり、という意味あいです。せめて自分以外の人が見た場合にある程度の収入と経費支出とが判るくらいのものは作成しましょう。
ノートでも小遣い帳でもスマホのメモ機能でも何でも良いですから、仕事で買ったものと金額を日付ごとに記入しておくことを習慣にしてください。他にも最近はアプリでもクラウドサービスでも会計業務が可能になりました。自分に合ったやり方で帳簿作成をしておきましょう
 

こちらに帳簿作成について詳しくまとめたので参考にしてください↓ 

co-cobachi.hatenablog.com

 

 
帳簿をつける時間が取れない人や誰かに相談しながらやりたい人は、費用はかかりますが税理士さんに頼んだり会計委託業者のようなプロに頼んでしまいましょう。
帳簿も任せれるならプロの勧めに応じて青色申告でも良いでしょう
(※ただし青色申告(現金主義)をするならその年の3月15日までに、税務署に[所得税青色申告兼現金主義用の所得計算による旨の届出書]を提出が必要なので気をつけましょう。)
税理士さんにお願いすると決めた人は、これから話す確定申告の準備については税理士さんがやってくれます。
きっと都度、税理士さんが「あの書類は届きましたか?」「この月の領収書は?」などと確認してくれますからきちんと対応しましょう。
 
プロに任せる予算は無いという人も当然いるでしょう。
とは言え、区役所や税務署で開かれる相談会や説明会に行くと“申告するなら青色で!”という幟が立っていたり、税理士さんが青色申告してますか?とか話しかけてきたりして、とにかく青色じゃないとダメなのでは?プロに頼まないと税務署からひどい目にあうのでは?と怖がるもいますが、税理士さんや商工会議所にとっては青色申告する人のほうが会費や委託料を払ってくれるから都合が良い、というだけかと思います。(青色申告が必要なのに出来ない方の為に声をかけてくれている側面も勿論ありますが。)そして税務署も法律を犯さない限りそんなに怖いところではありません。問い合わせればたいてい優しく教えてくれます。
青色申告のほうが控除枠があって得な部分もあるので、青色申告をしたい!という人を止めるつもりはありませんが、こじんまりやっている個人事業主なら無理して難しい帳簿作成をしてヘトヘトになるよりも白色で十分です。白色の確定申告ならプロの力を借りずとも出来ます。
母さんは毎年、自分と夫のぶんまで帳簿から書類の準備から全て自分でやっています
そんな母さんの経験上だけですが、白色だから困ったということはこれまでにありません。
これからお話しするやり方も主に白色申告のつもりでのものです。
 
 
 
 
青色申告でも白色申告でも帳簿が用意できたらとにかく
帳簿と一緒に必要な書類を保管しておくこと!
 
個人事業主の場合、帳簿は7年間の保管が必要とされています。
その帳簿をつける為に使用した領収書についても青色申告7年間(赤字申告の年は10年間)、白色申告は5年間の保管が必要です。
法人の場合は項目ごとに更に細かく保管期間が定められてます。
 
そして領収書以外にも確定申告のために必要な書類があります
 
確定申告書は様式にAとBがあり、所得の種類によってどちらを使うかが決まります。
会社員や年金所得者、一時所得者だけの人はどちらでも構いません。
個人事業主はじめ事業所得がある人はB様式となります。母さんもB様式です。
試しに該当する申告書を国税庁HPからダウンロードしてみましょう
 
記入する欄によってそれぞれに提出が必要な書類があります
必要書類には、国税庁HPからダウンロードして記入するものと、銀行や会社・学校から確定申告を迎えるまでに手元に届くはずのものがあります。届いたら失くさないようにしましょう見つからない時は早めに発行を頼みましょう。
(※e-Taxを利用する事で提出が不要となる書類もあります)
 
次に必要書類をまとめたので参考にしてください。
用紙を見ながら自分が記入する欄とその必要書類を確認してみましょう
 
①収入に関する書類
 
[事業・不動産・配当]
白色申告…収支内訳書
※税務署、国税庁HPからダウンロードして使用

確定申告書、青色申告決算書、収支内訳書等|国税庁

※雇用主が発行してくれる支払調書については提出の義務付けはありませんが、正確な記入をするために必要です。
 
[配当]
支払通知書
特定口座の年間取引報告書
 
[給与]
給与所得者の源泉徴収票※原本
 
[雑・公的年金等]
 
②控除に関する書類
 
災害に関連した支出、盗難横領による損害を原状回復するための支出などの領収書
 
※2017年から医療費や通院費用の領収書の添付は不要になりましたが5年間の保存が義務付けられています
 
社会保険料控除]
国民年金保険料控除証明書
社会保険料控除証明書
 
[小規模企業共済制等掛金控除]
小規模企業共済掛金の払込証明書など支払った掛金額の証明書
 
[生命保険料控除]
生命保険料控除証明書
 
地震保険料控除]
地震保険料控除証明書
 
[寄附金控除]
寄付金の受領証
 
[勤労学生控除]
証明書※学校や訓練先法人に発行依頼
 
③税金の計算
 
政党等寄附金控除額の計算明細書

 

選挙管理委員会などの確認印が押印された税額控除の為の書類
 
国税額控除に関する明細書、外国所得税を課税されたことを証明する書類
 
 
その他の税金の計算に関連する項目については必要書類の条件がより細かく定められているので該当するウェブページを確認しましょう。
[(特定増改築等)住宅借入金等特別控除]

https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tebiki/2019/pdf/031.pdf

公益社団法人等寄附金特別控除]
 
 
…などなど。。
細かい項目が多くて嫌になっちゃう?わかります!
でも、実際に自分が申告する部分はごく一部分です。
関係ない項目は空欄のまま提出しますから、自分が該当している項目に関してだけ解っていれば十分です。
 
 
その他の準備
身分証コピー、マイナンバーがわかるもののコピー、の提出が必要な場合があります。
それと、捺印欄もあるのでハンコが必要です。
税金還付がある人は口座情報を記載する欄もありますから通帳を用意しましょう。
 
 
 
 
さあ、ここまで準備が出来たなら、いよいよ
  記入します!! 
 
帳簿を見ながら項目ごとの集計を済ませて、確定申告書の該当項目にその数字を転記、説明に沿って計算して記入する、といった作業になります。控除についてもその証明書を見ながら記入していきます。
 
確定申告書は国税庁ホームページからダウンロード印刷、または確定申告書は毎年その時期が来ると市町村の窓口でも入手可能です。
または国税庁ウェブサイト内の確定申告書作成コーナーは記入すると自動計算もしてくれて便利です。
他に、市販の確定申告ソフトで作成することも出来ます。帳簿付けをこのソフトでやっておけば、簡単な操作で確定申告用の書類を仕上げることが可能です。
 
母さんは国税庁HPで申告書を作成した後に印刷したものを添付書類などと一緒に提出しています。ちょっと使いづらい部分もありますが、年ごとに税制が変化しているので本家本元のHPが安心だと勝手に思っているからです。
今年からスマホも使えるとのことですから、どんどん簡単になっていく!といいですね。
 
 
確定申告は個人事業主には必須の年間行事ですが、いっぺんに全て必要なものを揃えることは大変難しいと思います。
毎日、働きながら少しずつ帳簿をつけたり必要書類を整理したりしておくことが最重要です。
申告のやり方については、自分にはどんな方法が合っているか?
考えながら、やれる事から始めておきましょう
 
めんどくさーい禁句とします!!!
 
詳しくはこちらを見てください。