こばち母さん知恵袋

映像業界のすみっこで働く“おせっかい母さん”がそっと教えたいアレやコレ

確定申告ノススメ 立ち上がれ!篇

 

 そこのあなた

よもや確定申告をしないなんて事ありませんよね?

 フリーランス個人事業主)なら当然に必要な社会人としての勤めです。

面倒な事が多いように思えて敬遠する人もいるそうで…

でも、たいていの場合は確定申告をした方が得!もしくはやらないと損!なのです。

 

  • そもそも確定申告とは何なのか? f:id:co_cobachi:20201012080114j:plain

その年の(1月1日から12月31日まで自分の実際の収入から納めるべき税金が幾らなのか?を計算して確定した額を国に報告することです。

 

会社員の場合はその年の年末に会社がその税金の計算をしてくれる年末調整がありますが、個人事業主の場合は翌年2月から3月の定められた期間のうちに自分でやらなくてはなりません。

会社員でも副業や不動産所得があったり医療費控除を申請したい等、年末調整の後で確定申告が必要な場合があります

 

  • 正しい税金の額を報告する事はとても重要です

 税金と言うと真っ先に「お金を払う」イメージが湧いて何やら損してしまうように想像する方も居ます。

ここで少し説明したいのですが…

 
映像業界のおおよそ7割程はフリーランスだろうと言われています
(これは長年の慣例もありますが、会社を作れるほどの収益が見込めるものではないパートが多いせいだろうと母さんは考えてます。)
そのフリーランスの多くが、本来のギャラから源泉徴収税として10.21%を差し引いた額を受け取っています。請求書や領収書を制作サイドとやり取りしてる方はその書面を確かめてみてください。
この10.21%のうち0.21%は震災後に制定された復興税で、所得税は10%です。
様々な依頼主からの仕事を請け負うフリーランスの場合、年間所得をはじめから予想するのが難しいので、支払う側があらかじめザックリと税率10%でいったん税金を払っといて、実際の額は後で個々に計算してもらいましょうという事になっているのです。

 

気づいていただけましたか?

もうギャラを貰った時点で税金を支払っているのです。

そして税金は貧乏な人よりもお金持ちの方がたくさん支払う仕組みになっています。収入が多いほうが税率が大きいのです。この一律の税率10% 、これは本来ならば課税所得が196万円以上330万円以下というけっこうな収入がある人に対しての税率。

課税所得が195万円以下の人はギャラを貰うたびに税金を過払いしている状態になっているのです。

この課税所得というのは年収ではなく、年収から必要経費や基礎控除などを差し引いたものになりますから所得税率10%となると実際にはどれくらいの年収の人が払う税率か…?

 

 

  • もしもあなたがこのまま確定申告せずに放っておくとどうなるのでしょう?

 

あなたの収入は何も差し引かれていない総額のまま課税所得に決定されます。国や自治体もその課税所得で貴方の社会保障について判断します。現実は狭いアパート暮らしでコンビニ弁当も買おうかどうかを悩むような暮らしぶりだとしても、そして確定申告するような時間が無かったとしても、その事情を個々に見て理解してくれるはずはありません。

あなたは自動的に貰ったギャラ全てが課税所得となり、住民税や健康保険の保険料が決定され、その翌年に補助金奨学金制度を利用したいとなった場合にもその高い収入のまま扱われます。

 

お金持ちなら健康保険料や介護保険料は高くても良いでしょう?所得税こんなに払ってるんだから住民税もたくさん払ってもらうよ

税務署はこう考えます。

 

確定申告をせずに迎えた初夏、あなたは自宅のポストに届いた住民税や国民健康保険料の案内を見て驚愕することでしょう。 

アパート家賃なんヶ月ぶんだよ?!と思うような高額な振込票を見て腰から崩れ落ちる…なんて事にも、なりかねません。

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どうでしょう?

自分が実際に支払うべき税金は幾らなのか

知りたくなってきませんか?

それを知る為の作業そのものが確定申告です。国のためではなく自分のために、確定申告をやりましょう。

 

この国で働いて収入があるなら税金を納めるのは当然の義務です。

私達は暮らしの細かな其処此処でその税金の恩恵に守られているのです。

まぁ、そんな説教じみたことを言われるより先に、単純に考えてもやらないわけにはいかないものだと思ってください。

 

確定申告の必要があるのにそれを怠っていると、無申告加算税や延滞税、故意と判断されると重加算税など、どんどん税金が膨らむばかりなのですから、やるより無いのです。

本当に暇が無いのだとしても、犯罪者になるくらいならプロの税理士に頼む方がマシです。

 

コツを覚えてしまえば

確定申告はそんなに難しいことではありません。

怖がらずに

まずは準備から始めましょう。 

 

準備編はこちらです↓

co-cobachi.hatenablog.com

 

 帳簿作成についてはこちらです↓ 

co-cobachi.hatenablog.com